人生に迷ったら・・・
 
●人生に迷ったら「家系図」を


家系図をつくろう!


●はじめに


「自分はいったい何者で、どこから来て、どこに行くべきなのか」それは私たち人類が共通にもっている果てのない疑問です。その答えを読み解く鍵があるとしたら、自分の親や祖父母、さらにそれ以前の先祖達の生きざまではないでしょうか。なぜなら私たちの先祖も、「自分達はいったい何者で、どこから来て、どこに行くべきなのか」という果てのない疑問を持ちそれを探る為に生涯を賭してきたはずだからです。苦難に相対した時に、先祖はどうやってそれを乗り越えてきたのか。あるいは人生に迷った時に、自信を失った時に何を考え、どのような行動をおこしてきたのか。それは今まさに私たち自身が直面している人生の試練に大きな示唆を与えるものです。
大きな試練に突き当たり、悩んだり、自信を失っているのなら、今ここで先祖達の生きた道のりを振り返ってみる事をお勧めします。

●家系調査の基本的な進め方〜調査のあらまし〜

今回紹介する調査方法は戸籍による調査までです。細かく言えば過去帳・位牌・墓の調査では1600年頃までが限界です。あとはわずかに残された古文書などの資料・文献に頼って行ける事も出来ますが、資料は残存数が少ないので目当ての先祖の名が登場する可能性はきわめて稀あり、しかもこれらは支配階級など特殊な層の事しか分かりません。

● 時代別調査方法

江戸時代初期〜幕末

安定した治世の時代になり、社会に秩序がもたらされました。この時代の秩序とは、「家制度」を基とした社会体制です。仕官するのに、家系図の提出が義務づけられるようになります。現存しているかどうかはべつとし、武家であれば家系図を一度は作成しているはずです。
また、幕府による管理体制も強化しており、各藩においても所属武士の管理を徹底していました。分限帳などに代表されるように、所属武士の名簿の類も盛んに作られています。寛永年間と寛政年間の二度にわたり、幕府が大名と幕臣旗本の名簿を全国規模で作成した「寛永諸家系図伝」「寛政重修諸家譜」という文書が現存しています。更に、江戸中期になると庶民文化も盛んになってきます。
元々は武士の文化であった家系図も庶民の間に広がりました。又、檀家寺をもったり、墓を建てたりという風習も庶民に広がています。また、印刷の技術も発達し、出版物も盛んに作られました。中世以降に溯れるのは支配階級などの特殊な家系だけですが、資料さえ残っていれば庶民でもこの時代までなら調査も可能です。

● 明治初期〜昭和初期(第2時世界大戦以前)

明治時代になると近代的な戸籍法が出来ました。全国民の居住地、氏名、家族構成、生没年などがほぼ明らかになります。この時代は、出版物も豊富で、新聞などマスコミも発達していますから、様々な資料が現存しています。
ただし、気をつけなければならないのが、プライバシーの問題。この年代の調査は、現存する人達にとってかなり近い時代の調査になりますので、プライバシー問題が深刻になってきます。家系調査を嫌がる人の理由としては、江戸時代の先祖が不始末で手討ちになったとか、戦で負けて落ち延びた、お家が取り潰されたといった話などです。気にする人にっと手は面白くないでしょうが、
こうした歴史上の逸話であれば、遠い昔の御伽はなしとして無視も出来ます。しかし、近代になってくると現実に重大な問題があります。最も深刻なのは差別問題ですが、そればかりではありません。戸籍謄本や除籍謄本には、婚姻暦、養子縁組などのプライバシーも書かれていますし、差別問題への配慮から本人以外の謄本の発行を拒否する自治体も現実にあります。また、父世代や祖父世代の不祥事やスキャンダルは、公になると現実的な弊害が発生する可能性は少なくありません。

● 第2時大戦以降〜現在〜未来

この年代は自分及び、現存する親族の調査です。自分の家族や親戚の事ですから、可能も不可能もありません。それならば、この年代を素通りしていいかというと、そうはなりません。まずは、自分の存在確認をする事からはじまります。
現代社会の中で、自分という存在がおかれている立場を人の血縁的、姻戚的関係から確認し、どのような親族関係の広がりがあるのかを知ります。そして、その先祖はどういった系譜をたどったのかを知る事によって、ひるがえって自分は何故この世に生を受けて、そして何をなしていくのか、子孫に何を残せるのか、伝えていくのかというように、全ては、自己の確立から始まりします。資料的価値としてもこれは重要で、先祖に溯っていく時のいわば土台部分にあたります。また、後世の子孫にとってそれは大切な資料になるでしょう。家系の記録が最も豊富に残っているのは、実はその家系自身です。公になっている資料を探るのは次善の策に過ぎません。家系の記録は子孫に伝えてこそ価値のあるものであり、史実上の重要性のあるなしとは無関係のものなのです。

● 自家由来の再認識

両親や親族から聞いている先祖の来歴について確認しておきます。
この時特に重要な情報は
1. 伝承
2. 家紋
3. 菩提寺
です。
● 必須アイテム

家系調査に必要な道具がいくつかあります。
1. 自分の戸籍謄本
2. カメラ
3. テープレコーダー等です。

● 戸籍謄本を取り寄せる

事前準備の段階で調査者本人の戸籍謄本は取り寄せました。戸籍謄本には、本人の情報の他に、家族の情報が書かれています。その情報を基に、両親や親族の戸籍謄本などを順繰りに取り寄せます。これが、調査の第一歩になります。

● 謄本が手には入らない

現在はプライバシー問題がより複雑になっています。戸籍(除籍)謄本の取得は年々難しくなっています。申請者の直系血族であってもなかなか謄本を発行してくれない役所もあるようです。また、直系だけではなく傍系の親族の謄本まで集めようとすると数も多く、その子孫に了解を取るのも事実上、難しくなってきます。
その場合謄本の取り寄せを行政書士や弁護士に依頼する事が出来ます。私たち専門家は本人やその家族・親族に断らなくても謄本を取り寄せる事が職権で出来るのです。
ただし取寄せた謄本などの秘密は必ず守られます。法律で秘密を漏らすとがんじがらめに禁止されていて罰せられます。(この場合行政書士に関しては懲役1年以下、罰金10万円以下)

● 戸籍から読み取れる情報

謄本の調査で、家族の名前、本籍、現住所、生れ年、没年、婚姻、離婚、死亡、養子縁組などがわかります。状況が変わると書き換えられていきますが、その度に付け加えられ、基本的には一回記載されたものは消去されません。

●ITを活用した家系調査の強み

ITを活用した家系調査といっても、基本は同様です。また、ITだけで調査を行なうのも現段階では不可能です。最終的にはやはり、現地に赴いての調査や、資料類を実際に自分の目で見て確認しなければなりません。ただし、ITを駆使する事で以下のようなメリットがあります。
1. 基礎知識の習得が安価で自宅にいながら行なえる。
2. 調査の関連情報の習得が安価で自宅にいながら行なえる。
3. 現地に行かなくても、情報を取り寄せる事が場合によって可能になる。
4. 研究者や家系調査の仲間との情報交換、交流が安価で自宅にいながら行なえる。
5. 調査情報の記載、保管、更新、発表が手軽に行なえる。
などです。

☆ 忙しい方・調査の仕方のわからない方

誰だって自分の祖先と言うものがどこから来たのか知りたいという欲望があるはずです。当事務所はそんなあなたを応援致します。忙しい方・調査の仕方が分からない方・除籍謄本の取れない方。まずは行政書士である、当事務所で除籍謄本の取り寄せを行い、自分の先祖を辿って行くたびに出てみましょう。除籍謄本の保管期間は80年です。今保管期間の過ぎた除籍謄本が抹消されつつあります。自分の先祖の除籍謄本が失われる前に!そして未来の子供たちに生きた証を残す為に、自分のルーツを探しましょう。
まずは御相談ください。